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PAST
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作詞 裕* |
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いつも見てきたはずの横顔は
いつの間にか霞んで見えて
思い出さえも色褪せようとして
どれだけの時間が経ったかなんて
考えないとわからないほどで
過ぎ去った時間の分だけ
思い出になるのが許せないだけ
すれ違う香りに
一瞬目を奪われるけど
視線は次第に伏せてしまう
風から伝わるあの日の匂いに
涙が頬をつたう
過ぎゆく季節に
思い出が重なる
記憶の中の二人だけが
色鮮やかに
一目で感じた運命は
儚くもちぎれていった
蜘蛛の糸よりも細くてもろい
日差しに揺れる影に
重ね合わせるのはあの時の姿
瞳を仰げばそこにいる気がして
浮かぶのはあの日の笑顔
時が止まったままの笑顔
声の低さも肌の柔らかさも
もうここには居ない
過ぎゆく季節に
思い出が重なる
記憶の中の二人だけが
色鮮やかに
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