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Lonely Novel [ENCOUNTLESS STORY]
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作詞 卓弥 |
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もう僕は 何も感じない、と
吐き捨てながら開いた
ページに
何かにつけて 文句を付ける
それだけが 唯一 誇れる事
心に一つ 落とされた不安を
埋めるために 書き連ねた 嘘の物語
白のページ 黒の点と線に汚され
汚す僕は 何を綴ればいいのだろう
小さな想い ちっぽけな手だけを携え
限りある言葉で
何故かここまで 綴った文字たちは
悲しみ背負い 重たいんだろう
開けた本の ページに見つけた一文
「これは虚しい 独りよがりの 恋物語」
儚げに 舞う言葉は筆先に宿らず
浮かんでは消え 何処へ消えたのだろう
溜め込まれたら いずれ吐き出せる筈だろうと
また 言い聞かせて...
登場人物 愛し合う二人とその他
自己満足な主要人物の独壇場
書き連ねて気付く 嘘をつく時はいつも
大体 大袈裟に言ってたな、と
心に一つ 落とされた答え
これは失った 愛しさへの 執着物語
白のページ いつしか そこは文が並び
幸せそうな 二人の一部始終が記され
忘れられてる その他の姿 今は何処へ?
いつからいない? 何処で見失った?
僕にしか 解らない筈なのに
寂しい物語の狭間で
泣いている 声が聞こえる
忘れられた 愛しさの....
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