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泡の歌
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作詞 紗散 画宮 |
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あなたが選んだ人は
素敵な女性でした
転がるように坂道を蹴った
振り返ることなんてないから
すべてをかなぐり捨てても
大地を歩き 窒息しても
報われないと分かっていても
想っていました
マリンブルー どうか聞いてておくれ
声を失くした 私の歌
騒ぐ小風に 流されるような
細く途切れた 泡の歌
当然といえば当然で
読み書きはできなかった
最後の最後まであなたは
名を知ることさえ無かったね
でも一緒にいてくれた
私を気遣ってくれた
あなたと過ごした日々は
輝いていました
マリンブルー どうか隠しておくれ
恋を失くした 私の涙
確かにそこに あったはずなのに
波が奪った 泡のように
本当に困るくらい
妬みは未練は どこにもない
ただただ悲しくて
溢れる涙は止まらない
薬師は言っていた
「おまえはきっと消えるだろう」
教会の鐘の音が
愚かな私を見下ろして
心が分からない
あんなに確かに在ったのに
マリンブルー どうか包んでおくれ
涙を拭いた 私の体
騒ぐ小風を 抱き締めたまま
静かに消えた 泡のように
すべて弾けて 空へ途切れて
どこへ行こうか どこでもいいや
マリンブルー どうか伝えておくれ
あなたを想う 泡の歌
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