|
|
|
人形の指
|
作詞 紗散 画宮 |
|
ひとつを願って ふたりを解って
暗い森の前 くべた火は消えた
ずっと考えていた 「正しさってなんだろうね?」
握った親指は 冷たく震えていた
大丈夫 きっと辿りつけるから
後悔するのは それからでいいや
聞こえた心音が モーターの駆動を指すなら
それはヒトとは どう違っているの?
裸の手の甲に 降りた雪が溶けだして
今更開いても 熱を持っていないよ
蟲の音にすがって 風に逆らって
期待をこじらせ あなたと眠った
夢、見れなかったよ 言った通りだったね
ifとorだけじゃ 足りないみたいだね
大丈夫 きっとヒトになれるから
歩けなくなるまで ユメ見ていようか
生まれた意味だって 遺された理由だって
分からないままに 雪は重なるよ
脆くて 小さくて 砕けて 見えなくなって
この雪に負けない 「自分」が欲しいだけなの
聞こえた心音が モーターの駆動を指すなら
それはヒトとは どう違っているの?
裸の手の甲に 降りた雪が溶けだして
諦めなければ ちゃんと掴めたの?
差し出された左手 優しく包むように
親指 握って それが「私」だよ
微かな温もりが 夢幻でもいいんだ
どうせ還れないなら それを持って歩くよ
|
|
|