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サネカズラ
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作詞 紗散 画宮 |
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互いの物語が 主人公を忘れたなら
花火が咲いては散る この一瞬だけ手を握っていて
水上列車の波紋 眺めて1日過ぎた
祭に沸き立った 辺境のこの街
駅のホーム あなたが笑顔で手を振って
始まる今年の夏 越えていく天ノ川
新鮮さも 神聖さも 慣れてしまって
パレードもなんとなく見飽きてしまって
ボーッとね 並んで 歩いている内に
夜が来るのを待っていた
上がった花火は鮮やかに 彩る世界と私たち
散って実ったサネカズラ 長い永い一夜
もし互いの物語が 主人公を忘れたなら
届くうちに手を握って せめてこの一瞬だけ
繁華街に背中合わせの 金魚すくい りんご飴
甘いものは好きだけど 小さい方でいいの
でも年々 遠慮もなくなって 腕組んで歩いたりして
こんなんだから きっと今年も 泣けちゃうんだろうな
祭りは過ぎ行く 枯れ始めた辺境の街
何度めの「また来年」を 繰り返し
繰り返し
上がった花火は鮮やかに 見下ろす世界と私たち
キスで結んだハナビシソウ ほんの少しの久遠
私の物語は あなたの物語は
互いが主人公で きっと ちょっと 似通ったストーリー
花火は鮮やかに 彩る世界と私たち
最期に散ったサネカズラ 長く永かった一夜
もし互いの物語が 主人公を忘れたなら
笑顔の涙 流せる内に また会いに来るよ
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