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パーソナルスペース
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| 作詞 tank |
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大切、には届かないから。
終わりは千切れ雲の端に似て
まるでそれで形を成していく様。
ずっと欲しかったけど、
この世界には「そんなもの」無いんだって。
心の棲家は桜の木の下に有る。
出会ったって、解り合いたくたって、ねえ。
答なんて要らないのに、探したって何を見つけよう？
網膜が映した色。
違う、違う。
何ページめくったら、どれだけ掻き分けたら
触れることができるのだろう。
飛んだ時は忘れないでいて。
夢の向こう岸で待っていて。
書き連ねてきたその一枚を読み返す度
思い出してほしい。
透きとおる前の世界を。
「無いわけじゃない、仕舞ってあるだけ。」
そんな言い訳も あながち嘘ではない。
ただ晒す気は少しも無い。
見せるのを恐れる小心が、
「そんなこと」と嘲笑うんだ。
目深に被ったハットの奥、その下に眠る。
結んだ一文字の開いた先に。
炎の輪に爪先が滲むほど待っていた。
その全ては流されて熱さえ残らなかった。
「同じでいること、約束できない。」
ぽつり、呟く声はざわめきの中。
浮かべた事は失くさないでいて。
カーテンの向こう側で微笑んで。
夜明けの空気を操って揺さぶって、
「朝だよ。」
そうやって呼び戻して。
「感情とは何か」と考えて、
感覚の集合体でしかないなら
過去は不完全な記録なだけかな。
もう一度上映する時があれば
思い出してほしい、
心が震えた瞬間を。
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