|
|
|
2階の部屋
|
作詞 tank |
|
真夜中にうなされる
乾いた涙の跡が突っ張って
記憶が行方不明
誰かがひどく怒ってて
自分の喉が
ごめんなさいと繰り返していた
夢は過去の傷口
「誰か」は時々違っていて
でも いつも
胸いっぱいの罪悪感
ほんとはわらってほしいのに
いつまでも 駄目な子のまま
もう悪いことはしないから
大きな声は出さないから
言うことちゃんときくから
そんなにぼくを嫌わないで
ああでも それは昔の話
今も尾を引く苦々しさ
感情の深いところに根を張った
自責の念で眠れない
真昼のふとした時間にも
記憶の端が入り込む
それは既視感となって頭をゆする
窓ガラスの向こうに
太陽が落とした光があって
反射するだけで輝けた
過去はまるで幻
純粋な気持ちは削れていく
単純に
理解不能ならば 排除
ほんとはわらっていたいのに
どこまでも 凍りついたまま
だましてやる
見くびっている大人たちなんて
ちょろいもんさ
素直なふりを疑いもしない
わかろうともしない
「歪んだ」 それも
優しさと呼んでいいなら
ぼやけた返事の本心の在り処
無用心なロッカーの中
ああでも 愛情なんて
きっと気付けることなどない
人を欺いて貶めるのも
正しくないにしろ
間違ってもない気がして
もういいでしょう
変わっているはずの時間を
無理矢理に捻じ曲げたのは
ぼくだった
ごめんなさい、期待に添えなくて
乾燥した草の根っこみたいに
干乾びたぼく
捨てられるのを待つだけの犬
愛してる それでも
|
|
|