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オレンジ
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作詞 あかね |
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毎日少しずつ変わる景色の中で オレンジ色の空はいつも僕らを照らしていた
喧騒を縫うように歩いた 肩をならべて たわいない話をしながら家路を急いだ
走って駆け上がった 坂と並行に受ける向かい風
てっぺんで見上げたらオレンジ色の空だった
「さようなら」とはっきりと言ってたら 今君のことを思い出すことはなかった
「会いたい」と願う心が 君を諦めた僕を苦しめる
いつもと変わらない声と笑った顔 表情を悟られるのを恐れオレンジに隠した
踏み出す一歩もいつも先行くのは君だった
今では僕でさえも大きく前へ踏み出せるよ
「また明日」その台詞を聞く日の限りがあること 知っていたけれど
「また明日」と返事をするたびに 君の後ろ姿を見つめていた
「さようなら」と手を振っていたら 君を好きだったことなんて忘れてた
でも「さようなら」を曖昧にした……
オレンジ色の空を見つめ 語った日々の君の言葉を思い出して
今日の空のオレンジに溶かして 口ずさんでみたら泣いていた
僕の横を走っていく生ぬるい風 オレンジ色が僕を優しく包み込む
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