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夏夢草
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作詞 syarin |
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夏の僕は自転車またぎ空を追い越した
風よりも早く坂道を駆けていく
通り過ぎていく景色があまりにも一瞬過ぎて
無くしたモノも落としたモノも忘れてしまった
時には乾いた涙を潤わすため 雨の彼方を走り抜けた
その先に懐かしい優しさが ずっと僕を待ってくれた
夏の夢は星屑の中 花火と共に弾けた
みんなが見てたあの淡い夏の夜空
火薬の匂い囲まれ僕ら秘密の話をしてた
誰にも描けない物語 今はもう忘れてしまった
時には寂しさを拭うため 暗い夜道を一人歩いてた
道端を無邪気に咲く蛍の花 永遠に続く綺麗な道だった
あの日見つめてた あいつらの後ろ姿
泥まみれだったけど汚れもなく輝いてた
額を溢れる雫 止まることなく走り続けた
オレンジ色に染まった幾つもの影に踏まれた帰り道
今はもう誰もいない帰り道 虫の音遥か高く響いてた
あの日見つめてた あなたの横顔
眩しい日差しに柔らかな白が反射して
お日様のお化粧 素敵だった
高鳴る鼓動 止まることなく鳴り続けた
桃色に染まった頬に触れれば 世界は二人を包む
その度確かめ合った永久の温もり
夏の僕は確かな足取りでこの地を踏みしめる
風を切り裂きながら登坂を歩いていく
無くしたり落としたりして出来た隙間を埋めながら
見えない未来を描きながら あの日見た夢の続きを予想しながら
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