|
|
|
パラダイム
|
作詞 St.TALL |
|
名も知らぬ二人が寄り添って 僕のそばを通り過ぎる
二つのうしろ姿見ながら 小声で讃えてみる
偽らざる気持ちかどうかは 本当はわかってるけど
いつか本音がすり替えられて 清らかになれと願う
気がつけば 他人と比べてばかりの日々
勝った負けたで 大騒ぎしては 朝へ溶けていく
冬の寒空の下 群れに紛れて猫背で歩く
僕の視線はいつしか 三歩先へこぼれ落ちた
誰かがうしろ指さしながら あいつのせいだと笑う
それで全てが幕を引くなら 笑わせておけばいい
とりたてて 誇れるものは何もなくても
なんとなく口を ついて出る言葉が 穏やかであれと
比べようもないのに 娑婆はいつでも順位をつける
誰かの物差しだけじゃ 測り得ない価値観がある
冬の寒空の下 群れを離れて背筋を伸ばし
僕の視線をもう一度 水平線へ戻していく
|
|
|