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冬の軌跡
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作詞 音葉さん |
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雪のつもった協会の前で
白い息を吐くふたつ
僕と君とで手をつないで
そこだけは冬を忘れて
「ロマンチックだね」なんて言う
君がなんだかとても綺麗に見えて
きっと聖夜の秘密の魔法?
そんなことを言ったら君は
きっとちょっとすねるのだろう
だけどそれが見たくて、わざと、わざと
僕は少し微笑みながら
桜が咲いた協会の前で
思い出の中のひとつ
君は僕の中で笑ったね
そこだけは冬のままで
「奇跡って起こるかな」なんて
冬でもないのに冷えていく君
奇跡なんていらないよって
そんなことを聞いた君は
すごくびっくりしていたのかな
目を合わせられずに、ただ、ただ
僕はただうつむいて
奇跡なんかより君が欲しいと
強くいえなかった弱い僕
全部わかってるような声で
「幸せになって」なんて言った
まるで雪が溶けるような一瞬
想い続けることは難しいけど
溶けるまで忘れはしないよ
あの協会ももうないけれど、永久に
ただ君の最後の想いを信じて
雪のつもった新地の前で
白い息を吐くひとつ
僕の足元で咲く花を見つけて
そっと手を合わせて
歩いていく
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