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地球儀
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作詞 鮫 |
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サカナになって泳げたりしたら
私どれだけ幸せかしら
小鳥になって飛べるとしたら
私どれだけ幸せかしら
波打っては消えるのね なにもかも
どれもこれも とどまらない
午後の冷たい冬の五時半
赤い夕日をいつから見ていないのでしょう
全ては慣れて 網膜に馴染んでゆく
通りすがりのおばあさん
チワワをつれてお散歩
電柱の横 アスファルト
電線は伝える
空中を薙ぐ 突風は君たちの前髪を荒らす
暗闇を梳く 窓ガラスはずっと粉々である
不自由な枠に身を捻じ込んで 肺呼吸
黒く染まる 青に染まる 私の地球
人間って何さ? 馬鹿みたいだ
揺蕩っては溶けるのね なにもかも
だれもかれも つれてかない
八時前の朝の教室で
遠い笑い声、いつからか耳障りに
全ては慣れで 違和感は薄れてゆく
通りすがりのカップルや
道端に棄てられたビニル傘
自販機の前 コカ・コーラ
電線は途切れる
空中を薙ぐ 突風は私の心をかき乱してく
暗闇を梳く 窓ガラスはずっと粉々である
不自由な枠に身を捻じ込んで 過呼吸
白く透ける 水に浸かる 私の地球
人間って何さ? 馬鹿みたいだ
人間って何さ? 馬鹿みたいだ
通りすがりの交差点
近所の野良犬 茶色のぶち猫
自販機の横 歩きたばこ
電線は伝えている
人間って何さ? 馬鹿みたいだ
不自由な枠に身を捻じ込んで 肺呼吸
白く透ける 青く詰まる 私の呼吸
そうして愛する 私の地球
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