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すうがくのじかん
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作詞 臆病者 |
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君と僕とは比例であって
君がxで僕がyだから
想いの比例定数は
5になっちゃたんだ
つまり簡潔に表しますと
僕の想いは君の5倍で
僕の想いの4/5は
一方通行でありまして
裏を返せば君の想いは
僕の想いの1/5
君と僕とは相似であって
形は同じであったのだけど
大きさだけが合わなくて
君の心は僕の3倍
つまり簡潔に表しますと
君の優しさは僕の3倍で
君の優しさの2/3には
何も返せないのでありまして
裏を返せば僕の心は
君の心の1/3
ほらこんなにも分かりやすく
答えが出るのが数学であって
だけどいつからこの数字の羅列は
こんなに哀しくなったのか?
もうこんなもの見たくないな
知れば知るほど涙が出る
そしたら君が口を開いた
「私のことは数字じゃ表せない」
君はちっとも論理的じゃないな
確証もないのに絶大な自信
そんなところが好きなのだけど
君は笑ってこう言った
「数字じゃ表せない世界だから
最高の奇跡が起こせるんだよ」
確かにそれも一理あるな
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