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Graffiti
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作詞 void |
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海風と潮騒と 壁際のグラフィティ
晴れた日は 二人して並んで歩いてた
君の脇滑るように くすぐるカラフルが
妙なほど可笑しくて 怪訝な顔させた
コンクリートうずめて 踊るペンキの文字は
キツいスラングなのに 逞しく思えてた
描(えが)いてけたらいいな 君のいる一日を
壁じゅうに広がる絵のように
眺めてけたらいいな 君の見る風景を
肩幅のぶんだけズレてても
雨の中逃げ込んだ 狭いテレフォンボックス
濡れた髪 二人して喋り足りない夜
ラジカセとコインたち さながらジュークボックス
好きだった歌だけを 唄い明かしてたね
曇ったガラス越しに 暗く沈んだ文字が
いつもより刹那げで 触れるのをためらった
描きたかったものは 美しい記憶じゃなくて
何気ない二人の明日たち
後ろ姿はいつか ちっぽけな点になって
黄昏に溶けてしまったけど
あの壁はもう綺麗なビルに変わり
メロディは今ポケットで震えてる
描いてくんだろうな 君のない一日を
色褪せてぼやけた絵の上に
眺めてくんだろうな 君も何処か遠くで
肩幅の向こうの横顔を
変わらずに笑っていてほしい
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