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跡
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作詞 からこ |
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到底叶わぬ夢でしょう
もう一度あなたと出会えるのならば
他愛もない話をして 笑いあっていよう
偶然見かけたあの日 何日ぶりだっただろう
短い距離を積もる言葉で埋める なんてことない会話だった
「また今度」が脳を巡る まさかあれで終わりはないでしょ
唐突すぎて 思考の糸が絡まったまま
わたしを騙していてほしい
「笑顔で目の前に現れるかも」って
幻想なんかじゃないでしょ?
空虚が脳を劈いて惑わせてく
ひどいくらい青空が澄んでわたしを嘲笑う
紛れもない真実を受け入れられる心をわたしは捨ててきた
枠の中で微笑んでるあなたから私は目を逸らす
何もかも全て 悪ふざけか悪い夢であれ
断たれた道を許せるの?
あなたは今どこでここを見ているの?
わたしはあなたが見えない
手繰り寄せても声は聞こえないまま
あなたの場所 足下で大きな花冠が小さく揺れる
あなたの場所 不自然に途切れた軌跡が居場所を告げる
あなたの場所 足下の切ない花冠が風に揺れてる
あなたの場所 餞の言葉も添えられぬまま立ち去る
約束も果たせないまま
二度と会えないあなたを見送れぬまま
風化していく現実の
記憶を零してしまうことはないだろう
到底叶わぬ夢でしょう
もう一度あなたと出会えるのならば
必ず越える境界線が
もっと遠くに引いてありますように
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