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to the HEAVEN
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作詞 ぽたま |
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何でもいいから 飛んでみたかったんです
おとぎ話の中で 魔法に魅せられた子どものように
特別なものなんて 何も持っていないから
特別だと思えるものを 手に入れたくて
そして小さな僕が欲しがったのは 見えない翼でした
本棚の下をのぞいても クローゼットを漁ってみても
身を削るほどの 『大切なもの』は どこにもなくて
ふかふかのベッドに潜り込んだ 僕を待ってたのは
静かな安心感と 虚無感だけでした
手をぎゅっと握り締めて 眠れぬ夜にさようなら
フェンスの向こうに見えた空 蒼く蒼く 高く高く
登ってみたら あら不思議 七色の橋が見えました
皮肉なほどに綺麗なそれが 僕を包むから
もういらないよって 振り切りたくて
そしてその小さな体は 澄んだ空に足を踏み入れました
家族 トモダチ 先生 みんなが小さくなって
おとぎ話の世界に 紛れ込んだ気がして
それももうすぐ終わっちゃうのか なんて
せまる灰色の壁で やっと短い夢から醒めました
コワイコワイ 今さらながら 悲鳴をあげてみたりして
だけど哀しいのは もう嫌だから
次に僕が行く場所で 大切なものを見つけます
身を削るほどの 特別な何かを
そんなことを考えながら 無事にあちらの世界とお別れ出来まして
「こんにちは」と 呟く先は新しい世界
見えない翼を背につけて その扉をノックしました
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