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からっぽの親子丼
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作詞 ぽたま |
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みんなでいると狭いのに ひとりになると空っぽなこの部屋
ひとりじゃ 温もりも楽しさも得られないよ
今頃何してんだろう 久々にお袋の味噌汁飲みたいな
親父とビール飲みながら 大人の話とかしてみたい
まだ甘えていたいらしい 言葉では言えないんだけど
ご飯食べるのも 掃除するのも ひとりじゃ無理っぽい
朝だって お袋の怒鳴り声じゃないと起きられない
夜は「早く寝ろ」って親父に言われないと 全然寝れない
甘えてるだけなのはわかってる いつまでもそうしてはいられないのも
でも二人からすれば きっとまだ未熟な子供なのかもしれない
毎月送られてくるお金とか たまに届く野菜とか見ると
寂しくなるよ 心にぽっかり穴が開いたように
一緒にいると忘れかけてしまうんだ 親への感謝
普段照れ臭くて言えないけど いつか絶対言うから その時まで待っててね
今度地元帰ったら 三人でラーメンでも食べに行こうか
でも休みがないと帰れないから きっとまた電話口の嘘で終わるだろう
帰りたいよ その温かい眼差しがある場所に
「行って来ます」を言うこともなくなった 最近は一回も言ってない
一人で家を出て 一人で家に帰る 鍵の音がするたびに哀しくなるよ
一人暮らしは まだ早すぎたんだよ 洗濯とか料理なんて出来たもんじゃない
ちょっと教わって来るべきだったな お袋のあの手さばき
何気に親父も料理うまかったな 親子丼の作り方だけ教えてくれた
今度それ作って あの二人に食べさせてあげよう
でも帰ったら きっとまた親子喧嘩するだろう
そしたらまた忘れちゃうよ 親子愛の大切さとか色んなもの
手土産に持って帰るのは 虚しさと喧嘩の傷跡
それでもいいかなって思う とりあえず今週末に帰ってみよう
親父 お袋 鶏肉と卵と玉ねぎ買って 気長に待っててください
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