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Automatic Room
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作詞 螺旋兎3 |
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二階の隅に気付かれない部屋が1つ
その静かな部屋には爪の音だけ響いてる
止めてみれば荒くなった呼吸の音と
耳をすませば当然だけど心臓が動いてた
ビクともしない扉を睨んで
どうやっても届かないドアノブに手を延ばす
その静かな部屋には爪の音だけ響いている
話しかけてくれる人は誰もいない
思い浮かぶのは笑った貴方のうしろ姿
窓の外側も内側も闇色に染まりかけた頃
優しい声で僕の名前が聞こえてきた
すぐに貴方だとわかった
同時に沈黙のドアが開いた
まるで魔法みたいだ 涙が出た
二階の隅から笑い声と泣き声が2つ
その真暗な部屋には蛍光の明かりが灯る
貴方は僕のクシャクシャの顔を見て
ゲラゲラ笑いながら強く頭を撫でてくれた
泣きやまない僕を抱いて
毛布にくるまって一緒に朝まで手を繋いだ
あたたかな部屋には呼吸の音だけ響いている
窓の外側も内側も陽の色に染まりかけた頃
優しい声で僕の名前が聞こえてきた
そんな貴方の声だって
無視したくなるぐらいあったかい
まるで魔法みたいだ ここに居よう
叱られるまえに ここを出よう
変わらない日々に祝福を 何気ない日々の真ん中を
きっと歩いてんだ 穏やかな風の速度で歩いてんだ
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