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ティスニカルの幻視
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作詞 oreneko |
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そしてまた眠りに就いて
婦人はリビングで
昼食を作っている
彼はナイフを使って
背後から突き刺した
裏庭で昼寝をする
娘を見つけた
彼はスコップを使って
娘のことを殴り続けた
こんなものに価値はない
俺は俺にしかなれない
天才とは 人生とは
何なのか 考えた末に彼は
クスリが切れたら
理性が無くなる
売れない画家は笑う
それはとても不気味な笑み
夢のようで 夢みたいで
夢じゃなくて じゃあ何だっけ
踊りたくて 踊れなくて
踊らされて どうなったっけ
Dreaming of Dancing? Dreaming or Dancing?
Dreaming on Dancing? 彼のように
Feel my Fancy, Feel your Fancy,
Feel by Fancy, なれなかった
彼はそうティスニカル
だけどもう忘れた
今までもこれからも
自分が誰かすら分からない
一昨日は何があって
昨日は何をしたのか
ふと視界の端に映る
出来の悪い自分の絵
いつものベルが鳴らない
婦人も起こしに来ない
忘れていたわけじゃない
ただ身体に染み付いていた
そんな風に思ってた
主人は目を覚ます
布団は寒かった
微かな冬の香りがした
夢のようで 夢みたいで
夢じゃなくて じゃあ何だっけ
踊りたくて 踊れなくて
踊らされて どうなったっけ
Dreaming of Dancing? Dreaming or Dancing?
Dreaming on Dancing? 彼のように
Feel my Fancy, Feel your Fancy,
Feel by Fancy, なれなかった
それから彼らは
いつもより遅めの
朝食を摂りながら
窓の外を眺めていた
その頃娘は
愛用のグラスに
紅茶を注ぎながら
クラシックを聴いていた
その朝主人は
青色の油で
新しい絵を描いた
ティスニカルのような絵を
ある朝婦人は
屋敷の主人を
いつも通り起こしに
二階へ向かった
そしてまた眠りに就いて
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