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うさぎ
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作詞 笹川 蓮歩 |
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誰かといないと死んでしまうと言うのに誰もいないのです
誰かと繋がらないと狂ってしまうと言うのに誰とも繋がれないのです
キャンセル続きの休日を妄想と空想で埋める私
最後の電話は13:00のたった35秒の会話です
とかした髪もベッドに倒れれば5秒でグシャグシャになり
失望とも違う欠落感で死んでしまいそうさ
右手中指のリングを当てつけのように壁に投げつけるのです
右手親指の切り傷を電話の相手と思い抉ってみたりするのです
感覚任せのペン先を自分と白い紙に向ける私
ノートの書き留めが恥ずかしくなって破ってゴミ箱に捨てるのです
新しいワンピースもお役御免で脱ぎ捨てて放置して
鏡に映った乾いた唇を舌で舐めとったりして
引きぬいたコンセントの先を手の甲に押し付けてみるのです
引きぬいたコンセントから虚しさの電流が流れ込んでくるのです
誰かといないと死んでしまうと言うのに誰もいないのです
誰かと繋がらなければ狂ってしまうと言うのに誰とも繋がれないのです
大切なお気に入りのリングを壁に投げつけたりするのです
この間切ったばかりの前髪を一層短く切ってみたりするのです
それが 実に正常な感情なのです
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