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夢と変化とあの凶器
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作詞 genjitsu |
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僕の首筋を這う虫は 案外タチが悪く
拒めば拒むほど皮膚に穴をあけてく
恐ろしく切れ味の悪いナイフで
威嚇することも無意味ではないようで
いとも簡単にヤツに突き刺さった
腐りかけた記憶の破片を繋ぎ合わせても
それはイビツさが増すだけで
何の気晴らしにもならない
代わり映えしない水面を ただ見つめていても
僕に変化が訪れるとは 到底思えないけど・・・
夜毎唸り声をあげてるのは
近所の番犬なんかじゃなく
紛れもない自分だと今更ながら気づいた
やがて僕は君に化けて君に変わってく
その時が近づいてくるのが
当たり前な気さえした
防ぎようのないこと程
思いのほか楽に受け入れられるものだと
すでに知ってしまった
前の僕と今の僕が交錯して 入り乱れて
昨日の僕は一体どの僕だったのだろう?
今日はどっちの僕なのだろう?
過去の夢がトゲとなって柔い肌に刺さる
秒単位で変わる記憶の破片がついに途切れた
今まで信じてたものが急に姿を変え
あの虫のように僕のすべてを食いつくしてしまう
でもそんな時に君が・・・
いや、待て「君」というのは一体誰なんだ
あの凶器か?それとも「僕」なのか?
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