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隠しに隠した正体
作詞 青葉巽
1.いつもながらに大事そうにされている婦人の鞄の 御開帳に目を触れたとき
 持ち主の招待を見た と思う人があるかもしれない

 地面に等しくばら撒かれた砂の下にある 宝箱を掘り当てたとき
 辺り一帯を遺跡の沼だ と決めつける人があるかもしれない

 持ち主は ふと 頬を赤らめることで
 恥ずかしさを 見せつけたのかもしれない
 鞄を素通りさせなかった 意気込む人に
 いざ 極めつけの品々と頬紅を効かせたのかもしれない

 宝箱は もとより 定めをつけられていて
 ゆくゆく 玉手箱になっていくかもしれない
 闇先からの長旅に操縦を誤った犯人と共に
 事件への関与を素通りできないのかもしれない

2.裏の裏をかいてやる と作戦を練る人の 矛先に目を遣ったとき
 全てが相手次第の一回戦があって 相当な綱渡りかもしれない

 爪を隠すことが上手な鷹が 同時に何人もの血を騒がせる蝙蝠(こうもり)であるとき
 表の表に重ね塗る技を 頑丈な鍵として始めているのかもしれない

 一枚の鍍金(めっき)を剥がした末に
 現れて不自然に鮮やぐ色こそが鍍金の正体かもしれない
 物事をやり遂げて 疲れた と声を上げ
 物をねだる子供の頃から 素振りは本音の尾を引くのかもしれない

 束ねた二枚のフィルムの色を 混ざり合った結果の色で答えていて
 実は二枚なのだ と告げられぬ限り 見惚れたまま憤らないのかもしれない

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 隠しに隠した正体
公開日 2009/05/29
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 物事を隠すときって、大体二重構造ではないだろうかという主題です。物心をつけるきっかけになる歌ではないかなと思います。
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