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プロテスタント
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作詞 雪之城朱雀 |
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僕は君に抗議します
何故僕に振り向いてくれなかったんですか
あんなに愛していたのに
時計が壊れた寒い夜
烏は虚しく鳴き崩れ
漆黒の翼を毟る
其れは自分の翅と言う事を
知らないまま無我夢中で
己の翅を毟っていく
僕は愛に抗議します
何故僕に与える権利をくれなかったんですか
あんなに頑張ったのに
杯から雫が漏れた暑い朝
目白は寂しく狂い果て
黄金の嘴を折る
其れは自分の嘴と言う事を
知らぬまま無我夢中で
己の嘴を粉々にしていく
僕は僕に抗議します
何故僕はこんなにも我侭なんですか
あんなに良い子だったのに
夢から零れた温い昼間
雀は悲しく朽ちていき
茶色の体を砕く
其れは自分の体と言う事を
判らないまま無我夢中で
己の体を砕いていく
遠くの方で烏が鳴いて
遠くの方で目白が狂い果てて
遠くの方で雀が朽ち果て
遠くの方で僕が死んだ
僕は憐れなプロテスタント
死に方知らずに死んでった
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