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怨念
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作詞 雪之城朱雀 |
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私が死ぬと云ったならば
貴方は全力を尽くして止めてくれるだろうか
その可能性を信じて私は今飛ぼうとしている
桜吹雪の中で息絶えたら
さぞ美しく死ねるであろう
併し私にはその死に様は好ましくない
何故ならば私に美しさなど無意味だからだ
嗚呼鳥達が囀っている
まるで私の事を誘っている様に聞こえる
早くしないと私は飛ぶ
貴方はまだ来ないのか
一瞬だけ出来る飛行
それでもいい
一瞬だけ鳥になって見せよう
きっと素敵な気分であろう
私には試す機会が在る
一回きりの最初で最後の機会だが
貴方が息を切らしてくるかと淡い希望を持てば
貴方は其れを裏切るのだ
必死の説得など耳に入るものか
その説得に説得力など欠片も感じられない
信じる事などもう出来ない
貴方の顔は微かに笑っているのだから
飛べば貴方の心は大笑いするであろう
貴方にとって私は只の利用材料だったのだな
では死んだら呪い殺すとしよう
すぐには殺さない
じっくりじっくり甚振って
じっくりじっくり追い詰めてやる
幸福などにさせるものか
この世のものでは無い程の恐怖を味わわさせ
不幸に追い詰めて
絶望の淵に追い込んでやる
待っていろすぐそうする
逃げれると思うなよ
貴方は私から逃げる事など出来ない
死んで償え死んで償え死んで償え
この止まぬ怨念は貴方への贈り物だ
喜んで受け取れ
大笑いして私は死んだ
そして彼も、
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