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郷愁
作詞 はるか?
三十年後変わらない歩道橋暮れなずむ街路 幹線道路
越冬新宿 青山秋風 じりじり渋谷 のどけき代々木
暮れなずむ街路 歩道橋のその上で
陽炎や深い靄 ブリザード 排気ガス 道の先は遥然としてぼやけ
かすみ ちらつき それでも歩かせる僕を 延々と
明滅信号 交通渋滞 バイバイ夕暮れ 脳溢血
或るイメージ 限りないページめくる めくるめく広がるセンチメンタル
戻れぬあの日に燃える臙脂 溶け得ぬ記憶
混ざり合わぬ御託並べて 空が流れる

三十年後も変わらない僕の原風景 但し分け合える筈もなく
移り行けど分かち合える君と二人のとある今日の一日
今日昨日明日あった或る出来事は応える隙もなくただ過去だ

絶え間ない前進 いや所詮漸近
朝に道を聞かば何とやら
うやむやの五里霧中 あやふやな大宇宙 きらびやか夜の呼吸
ダイブするまでに要する8秒 一生を込めた くだらない人生の全部

中卒 高卒 大卒 院卒 就職 浪人 留年 ニート
ヒッキー ハッカー ヒッピー ファッカー
イケメン フツメン キモメン ブサメン
難民救済 食糧支援 艱難辛苦 性転換
富んだり病んだり困窮まったり逝ったりハッタリかましたり
一枚の写真 一度きりの約束 一通のメール 一曲の歌
込められた想いは同じなれど宛先不明で舞い戻る未明
或るイメージ限りないページめくる めくるめく駆ける光の描写
三十年後変わらない 路地裏の猫のあくびの響きのように

出口はどこだ 出口はどこだ
出口はどこだ ねぇ出口はどこ

もう会うことも無く
手を延ばしもしない
声も やさしいあたたかささえもたぶんさわれない

あの日車窓から見た風景は 広がり続ける一面の海
帰りたい 「帰りたい」と言った君の横顔を見ていた日
僕の目は 憐憫と憧憬と奇異で満ちていたことだろう
笑えば泣くような顔よりほかなかった
道化のようにおどけて見せては君の反応をうかがっている
僕の目には何が見えていたろう だって君は
君のような君であって君じゃないが君でしかなく
笑えば泣くような顔よりほかなかった

車や携帯電話の美しいフォルム 流れ行く音楽 焼き芋の匂い ガス 油
鼻や肌にまとわりつく感触や感覚 感慨
どこかで知っていた感慨 どこかで交わった感慨
どこかで吸った どこかで触れた聞いた見た いつか失った感慨

飾り物のカクタス 撒き散らした腐葉土 ひしゃげた熊手 飾り物のカクタス
狭すぎる庭に大きすぎる虚空 ゼロに成りきれぬフラット 永遠の虚数
僕のあらゆる場所に残る君の身体
あれもこれもどれもそれも全部 蝕む以外を覚えない

生きてることを言い訳にして生きていることに気付きもせずに
生きてることを無碍にして死んでゆくのも大差ないかもしれない
求めていたのは何だっけ 求めていたのは何だっけ
求めていたのは何だっけ 求めるものは

マイセン 赤ラー マルメン セッタ キャスター ケント ロゼ ピース
ジン ラム テキーラ カクテル サワー ウィスキー ビール ワイン 清酒
LSD ハシシ キノコ クラック 大麻 モルヒネ コカイン ヒロポン
なにひとつ僕の心埋めることもなく 虚しいだけさ
手にできたもの 残せたもの 君でも僕でも 他の誰かでもない

青い空と白銀の雲の下で眩しがる君の歩調と
僕のそれとは 居てもたってもいられないくらい静かにちくちくしてた
君は何を見てるの 僕は何処へ行こう
小指ひとつ繋げないでいる 僕の隙間だらけのこの手で
ぬるい風がひとつわだかまる もう一度聞く
僕は何処へ行こう

いま触れることのできる全てはいま語るべきはずのこと
実感伴って流れ込む全ては必要の有無問わず忘れ得ぬ全て
開かれることも無く積み上げられた本の山
これで良かったかどうか判らない 打ち捨てられた幾星霜
手当たり次第読み漁ろうと気ばかり焦って蚊帳の外
三十年後変わらない中にどれだけ大事なものがあるのか

僕の夢はいつだって白黒 君もあいつも区別できやしない
だけど ねぇ 笑ってるかどうかくらいはちゃんと分かってたつもりさ
僕の言葉は届いたかい 君の足取りはどうだい
僕の指紋は拭えたかい 君が思い出せない
出口ない行進 答なんて妄信
笑う意味とか 生きる価値とか 涙の重みとか 心潤すだとか
理由なき信心 一体誰が陪審
どんな言い訳こさえ 君は僕の心に影のなきを見よう

絡まり過ぎた雑念 足らな過ぎた助走 疎ら過ぎた鼓動
西空の青と黒切り裂くように飛行機雲ひとつ

通勤快速 急行 特急 各駅停車 準急 接続
冤罪 免罪 人身発生 押しくらまんじゅう 振り替え輸送
毎日飽きもせず飽き飽きとして秋冬来にけらし春は遠く
足らぬスペース 溢れ返るニッチ 捗らぬ共存共生共鳴
頼りない前進 いや所詮免震
誰だって可愛い自分が可愛い大好きラブミー死ぬまで自己愛
阻まれて傷心 腹減った 飯
誰だって構って貰いたいから生まれてまず泣くことを覚える

テレビ見るときにかけるメガネ その太い縁にさえ欲情を覚え
一人でに焼き上がるトーストの苦い焦げ目にさえ依存症になる
心が癌化 まるで馬鹿 続けばいい 無駄に過ごす日曜

好きだった歌とか 君のピアノの指とか 大味な料理とか
やわらかな声や 寂しい寝顔 伏し目がちに笑う
突然の雨に 伏し目がちに笑う
部屋のあらゆる場所に残る僕の感覚器官
音も香りも姿も温もりも味も どこにでもあった筈なのに

出口はどこだ 出口はどこだ
出口はどこだ 出口抜けてたどり着く先は
三十年後変わらない懐かしい風景 吹き飛ばされた光と影
太陽の軌道なぞり夜を数え 空が流れる

結局歩いて疲れただけで それも元へ舞い戻り
見慣れた街や 知った顔 振り向けば街路 変わらぬ高架
あの日見た雲や太陽の光
回り続ける時計がまた同じ時間を指して
巡る既視の中で モノクロに染まる

三十年後変わらない歩道橋暮れなずむ街路 幹線道路
越冬新宿 青山秋風 じりじり渋谷 のどけき代々木
暮れなずむ街路 歩道橋のその上で
三十年後も変わらない街路や人の流れや空気の中で
頷きもせず 振り返る暇もなく 歩みを止めず進んでくことが
善しや悪しやと
問い質すこともなく
求めているのは優しい感触 ただ優しいだけの感触
他に僕に行き場など無いかも知れない
いま触れることで 安らぐ全ては 僕の成長を語ってくれる
いま僕のために 残された全てに 背中を向けて 振り向いてバイバイ

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 郷愁
公開日 2008/10/11
ジャンル ロック
カテゴリ その他
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