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猫舌
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作詞 サブマリン |
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白かった毛並みも 今は灰色にくすんで
薄汚れた街を 雨に打たれながら歩く
傷口を舐めながら 裏路地に隠れて
睨むと都合が良いらしい 馴れ合いが減る
今日も餌をくれる 枯れた木の根元へ
Ah 撫でられた瞬間で凍えていた事に気付く
慣れない温もりは火傷してしまうから
ゆっくり 喉を通して行かなきゃな
空腹に苛まれながら待ちわびる
蜃気楼のよう 消えた幻をいつまでも呼んでいる
消えた温もりを いつまでも捜している
強まった雨の中 重くなった身体
霞んでしまう視界 枯れた木の下に居る
震えて疼くまって 眠さと戦って
引っ掻き傷が痛む けど目は見開いている
今日も研ぎ澄ます 本能的な感性
Ah 撫でられた瞬間で凍えていた心が緩む
慣れない温もりは火傷してしまうから
ゆっくり 喉を通して行かなきゃな
空腹に苛まれながら待ちわびる
なぁ また消えちまうんだろ?
Ah 撫でられた瞬間で生きていた事に気付く
慣れない温もりの中 もう泣きそうだ
ゆっくり 喉を通して行かなきゃな
醜くても抱き上げてくれる
永遠へ続く祈り 火傷のままで居させて
そんな幻想をまた描いて
何事も無かったように 雨の街を歩いてゆく
今気付いたよ
いつか街で見た 火傷を負った猫は
あの日の僕だったのか
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