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幻
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作詞 サブマリン |
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この道は一方通行 先は行き止まり
それに気付かず 夕暮れに延びる二つの影
視線が覚束ない僕は 君との距離感を探してた
場の流れで入ったお店
同じメニュー選んで 少し気まずかった
沈黙を埋めるように お互い話続けてた
そんな繊細で どこか刺々しい空間も
今はもう 匂いだけ残した幻
木目調の壁に寄り添い 微笑む君は
世界で絶賛されている名画よりも
しなやかで どこまでも美しかった
時間という流れに磨かれて 君は綺麗になってゆく
幻の中で 綺麗になってゆく
顔に書いてある感情 それを取り繕って
見えないように 内ポケットに仕舞い込んだ
想いの丈だけ踏み出せない そうして時は過ぎた
気付けば 向かいに君はいない
清算し切れぬ 領収書にもならない後悔を抱え
沈黙が痛みを連れて 君を映し出す
何処か似ていて 透き通るような瞳も
今はもう 眼差しだけ残った幻
戸惑う僕に 目一杯おどけて見せる君は
世界で名作と呼ばれている作品よりも
緩やかで どこまでも美しかった
時間という流れにはぐれて 君は見えなくなってゆく
幻の中ですら…
傷つける事を僕は怖がっていた
ただそれだけ…
自分が弱かっただけ 優しくなれなかっただけ
そんな繊細で どこか刺々しい空間も
今はもう 匂いだけ残した幻
木目調の壁に寄り添い 微笑む君は
世界で絶賛されている名画よりも
しなやかで どこまでも美しかった
時間という流れに磨かれて 君は綺麗になってゆく
息が止まるほど 自分を忘れてしまうほど
幻の中で 綺麗になってゆく
綺麗になってゆく 幻の中で
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