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現在形
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作詞 サブマリン |
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磨り減った靴 底が破れた鞄
愛着のあるこの街も 似たようなもの
形のない寂しさが溶け込んだ そんな空に
これまでの毎日が 小さく光って揺れていた
覚悟を決めた それからもなお
挫けてしまいそうになる そんな自分が嫌で
切り株から芽吹く その命のように
一瞬に潜む儚さを噛み締めれたなら
無理なく笑う事も 涙を流す事も出来るのに
未だ胸を張って生きれないけど 繋いだ手は離さない
ともに生きたいと願う それが僕の現在
他人には見えない 特別な現在
取り残された夢 置き去られた遊具
拘りのあるこの道筋も もう知らんぷり
やり場のない寂しさが零れ落ちて 滲み込んでゆく
これまでの自分から 逃げる事も投げ出す事も出来ない
一人になって 言い訳も無くなって
それでも手放さなかったものが 自分を支える強さになるのだろう
途絶えた夢と向き合う その背中が未来を呼ぶ
一瞬に潜む儚さが胸を覆った後に 立ち上がるまでの
言葉を失った瞬間と 沈黙の時間を連れて
未だ何一つ形にならないまま 現在形の表現体で
ともに生きたいと願う あるがままに
余りある絶望の中で 健気に灯る祈りを絶やさないように
流れゆく時代に変わらないものなど無いと知りながら
切り株から芽吹く その命もいつか
還る場所をさがして 風に吹かれている
無理なく笑う事も 涙を流す事も出来ないけど
未だ胸を張って生きれないけど 繋いだ手は離さない
ともに生きたいと願う それが僕の現在
他人には見えない 特別な現在
誰にも分からない ありふれた現在
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