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雑草
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作詞 サブマリン |
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囲まれた土に 犇き合う花々は
一体どんな会話をしているのだろう
絡まり合ったルーツを ひた隠して咲いているのなら
その花が見せる美しさは 僕らが感じる儚さと似て非なるものなのだろう
狭い空に放ったきり 落ちて来ない夢
日影のアスファルトから 顔を出した頼りない緑
雑草扱いにされたから 引きちぎられたからって
僕は僕を終わらせはしない
花を咲かせるかも分からないまま 街の風に吹かれると
俯きたくもなるけれど やれる所までは踏ん張ってゆく
まだ見ていない そんな景色をいつか目に焼き付けたいから
あの日の悔しさを 放り出したくないから
荒れ果てた心は すべてを遠ざけてしまうけど
そこに水を与えて続けてくれた あなたを忘れない
その背中を追い掛けて 消えた先にポトリ零れ落ちた
上手く言葉に出来ないままに 僕は目を閉じて 唇を噛み締めた
春の来ない冬に震え 朝の来ない夜に黙った
誰にも気付かれない作業に浮かぶのは いつも満ち足りた日々の幻影
分からないまま ただ思うまま
信じてきたすべてを追い掛けていられたのに
失い壊してきたもの 出会い創り上げたもの
すべてを背負い 僕はここで根を張り続けていく
踏み付けられたから 存在を忘れられたって
僕は僕を逃げ出したりは もうしないから
雑草扱いにされたから 引きちぎられたからって
僕は僕を終わらせはしない
この先どうなるのかも分からないまま 街の風に吹かれると
俯きたくもなるけれど やれる所までは踏ん張ってゆく
まだ見ていない そんな景色をいつか目に焼き付けたいから
生きている感覚を いつも感じていたいから
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