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花びらが揺らした空の切れ間
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作詞 サブマリン |
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空の色は今日に限って 少し曇っていて
今にも泣き出しそうな 僕の心と重なってぼやけていた
あの日見た青を探して 駆け抜けてきた日々をそこに映したくて
別れを前にした 僕らは立ち止まる
"早く行きなさい"と吹く風に舞うのは
思い出の数だけの花びら
さっきまでの曇り空が嘘みたいに 切れ間から見えた青空に
無理して笑うあなたが 油断してみせたあの寂しい顔が焼き付いた
僕らは大人になってゆく
もう二度と会えないほど遠くに行ってしまっても
いつかは気付いてよね あの日に言えなかった想いを
空の色など気にも留めない 締切に間に合うように
我先にと 道を掻き分けてゆく 薄汚れた空の下を今日も
ふと立ち止まる そんな時に聴きたくなるそんな声を 何処かに探して
目を背けてきた すべてを突き付けられる時が来る
迷い 立ち止まり 彷徨った あの毎日に連れ戻されて 僕は目を閉じる
さっきまでの曇り空を振り払ってゆく 吹きすさぶ春風に行方を問うて
記憶から零れ落ちた面影を 手離してはまた引き寄せてしまう
僕らが大人になった今
もう二度と会えなくても 遠くに行ってしまっても
日常に埋め込まれた あの日と似た痛みを 喜びも 笑顔も 涙も
すべてを感じながら 今ここにいる
花びらが揺らした空の切れ間
"あの日から 僕は変わったのかな"
答えのない問いは また風に流されて
時は流れて
さっきまでの曇り空が嘘みたいに 切れ間から見えた青空に
無理して笑うあなたが 油断してみせたあの寂しい顔が浮かんで消えた
僕らは今を生きてゆく
もう二度と戻れない時間を胸に 僕らは歩いて 立ち止まり
すべてを受け止めるため 今ここにいる
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