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下手になりました。
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作詞 サブマリン |
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下手になりました。
下手になりました。
今までも上手くは出来はしませんでしたが、
一段と下手になりました。
そんな事を、自ら申し上げるのは、
本当にみっともない事でありますが
哀しいかな、明白な事であるがゆえ
お伝えに参った所存でございます。
下手になりました。
下手になりました。
今までも何度もご迷惑をかけた通りですが
一段と下手になりました。
まず、甘えるのが下手になりました。
寄り掛かるものさえ、疑ってしまうようになりました。
何も、強い意志とは何の関係もありません。
それに、心を開く事が下手になりました。
閉じ籠り過ぎた挙句 開く事はおろか
閉じる事が、どのような事なのかが分かりません。
文法も語韻も、脚色も展開も
批評される事も、批判する事も
守り続けてきた、自分好みの規則と規範も
今は考えたくもありません。
あんなにも、考えてきたけれど考えたくないのです。
下手になりました。
下手になりました。
生きれば生きるほど、下手になる気さえします。
生き方が下手になりました。
本当に下手で仕方ありません。
だけどきっと、死に方も下手だと思うので
上手くなるまでは、繰り返してみようと思います。
つまりは、明日も生きてゆく為に、
死ぬ事を下手であり続けたのです。
また一つ、下手になりました。
また一つ、下手になりました。
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