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消えた摩擦
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作詞 空色kinoko |
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こんな時まで突然優しくなってはいけません
其の刃はあたしを奪うために在る
何気無い喧騒の奥で自然に鳴った声は
意識の届かぬ場所で漏らした感嘆の音
あたしは泣いて居ますか そんなつもりは無かったけれど
貴方は躊躇い呟く 「 」そんな言葉は待って居なかった
言うまいと決めて居た 報せぬ儘往こうと思っていた
だけれど貴方は其れよりも鋭く優しかった
此の手は止まれない 嗚呼彼の時あたしが挑めたなら
出口も帰る場所ももう有りません 「唯貴方を心から」
何かに気づいてもあたしが貴方を好きで居ることは
此の言葉に誓って消せぬ事実なのです
貴方は泣いて居ますか こんなあたしを見つけた所為で
あたしを傷付ける事が無理だと初めてちゃんと慈しんだ
きちんと眼を閉じて 抗う事も喚く事も致しません
さあその両手であたしの息の根を封じ込めて
嬉しくて寂しい 何て素直で孤独な貴方の胸
帰った場所は此処でした何時だって 唯呼吸が出来るのは
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