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希望の飛翔
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作詞 メリー |
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明け方 四時すぎ 屋上にて
少し暗いが 確かに空は青い
絶好の飛翔日和だ
そう俺は世紀の大発見をしてしまったのだ!
昨日 いつものように退屈な病室で
論理的に 人間が空を飛べるという証明を 組み立ててしまったのだ!
つばさだ ツバサだ 翼だ 欲しかったんだ
もう辛いことも 悲しいことも無いんだ
待ってるのは 楽しくて 嬉しいことばっか
…ふと懐かしい顔が浮かんだ ああ俺の両親だ
おい 母さん なんで泣いてるんだよ ほら 父さんも
俺 馬鹿息子だったけどさ
今からその俺が 人類初の偉業を成し遂げるんだぜ
見ててくれよ!
そして俺は 「今朝のニュースです」
頭の中で雑音がうるさ 「今日未明、都内の○×精神病院で」
それも今だけさ なぜな 「患者の一人が飛び降り自殺を」
もう何も 俺を縛ることなど 「ただその表情は」
そう重力ですら 「この上なく幸せそうだったとの事で」
とにかく!!
俺は自由だ!
完璧だ!
無敵だ!
神様だ!
ああ幸せだ!
幸せだなあ!
楽しいなあ!
さあ行くぞ!
助走をつけて 柵を飛び越え その勢いで
思いきり地面を蹴る
「俺は飛べる!!」
…ぐちゃ
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