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さぼてん
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作詞 メリー |
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窓際のサボテン
心なしか不細工で
いびつで棘が多い
なんだかあたたかい
「水は少なめに」
花屋の美しい娘は言った
そんな甘い男に見えたのだろう
ついやりすぎてしまう
ついむくれがちになる
心の遣り取りは困難
味気がなくとも
色気乏しくとも
あなたとなら気にしない
多すぎるよりは良い
干上がらぬように
潤いすぎぬように
添い寝くらいがちょうど良い
育てた感謝のあかつきには
小さな花が見たい
何色でもよい
あなたの好きなようにやればよい
不器用なあなただから
棘だらけの身体だから
花束にうもれた薔薇よりか美しいと 僕は思う
全身 ささっても
塩水 傷にしみても
抱きしめるのは あなただから
そんな残酷な覚悟も
ひそやかにしてること
あなたは知らないでしょう
味気がなくとも
色気乏しくとも
あなたとなら気にしない
多すぎるよりは良い
涙 目に溜まるほどに
笑みは 漏れるほどに
キスくらいでちょうど良い
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