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岬 犬と女と老人
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作詞 メリー |
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尾を垂れた 犬が歩く
冷たい 墓石の前よりも
ここのほうが ちょっとだけ
天国の主人に 近い気がしたから
一声 二声 吠えると 静かに去ってゆく
もう主のいない 彼の家へ
あなたは鳴いていたの
それとも泣いていたの
風の中に 一人の若い女が立つ
戦場へおもむき 今も帰らない
恋人を 想い
もう 二度と 会えなくてもいい
知らない国で ほかの誰かと一緒でも かまわない
だから 悲しい手紙に名前を載せて
私のもとに 届かないで
一年前まで 二人で毎日歩いた道のり
君とさよならしてからも
毎日歩いてる 一人で
あなたが好きだといった この風景
もう一度 見につれてきてあげたかったのに
それを最後に あの穏やかな笑顔のまま
あなたは静かになった
この皺だらけの手に 君の温もりが
今も
誰もが愛する人を想い
たどりつく果て
この岬の物語は
今私からあなたへ
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