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アカシア
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作詞 枝垂れ |
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失くして仕方ないから苦笑して
その辺で拾った辻褄で埋めました
空は驚くほど透き通っていて
何を落として来たのか忘れてしまいました
必死で探れば探る程に
記憶は零れ落ちていってしまいました
どうしようもなくて蹴っ飛ばした
石は空に弧を描いたりはしませんでした
何時何処で何を落として来たのかな
何でそれは心に引っ掛かるの
落としても忘れてしまうようなもの
でも何か大事だった筈のもの
あの蒼の向こう黄金色の中に
それを落として来てしまったらしいの
取りに走って追い掛け続けてみても
夜は来て日は沈む 日は沈みます
失くさず歩ける道を探して
全てを捨ててしまえば良いと気付きました
そうすりゃ塞がる両手を広げて
恋焦がれてきた空に溶け込めるんです
その全ての喪失の向こう側で
一体何が僕を待っているの
勇気 狂気持ち合わせていない僕が
そんなこと思うだけ無駄だろうか
長針と短針が重なった頃
それを越えるバスポートを持っていなかった
それでも先を見てみたいと思うから
僕は今日から明日に亡命するよ
落として失くしてしまったものは
解らない 大切なもの
自ら捨てたのかどうかも解らないけれど
探さなければいけないもの
嗚呼小高い丘の頂上に吹く
夜風が爽やかで心地良いです
その風が僕に運んできたものは
アカシアと明日の香りです
あの闇の向こうぽっかり開いた穴に
僕の探し続けているものが在るの
美しい明日かどうかは知らないけど
探し物を見付けるまで僕は行きます
あの闇の向こう 蒼と黄金色が混ざった先に
僕の ラララ シャリラリラリラ
どんなに永く暗く深く怖い夜の後にも
朝は来て日は昇る 日は昇ります
闇に穴開き落し物が見えます
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