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儚恋
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作詞 ゆき虫 |
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ざわめきはじめた街を通りぬけて
いつものあなたとの待ち合わせ
“今日は何時まで?”
あなたに聞き忘れた私のせりふ
どれだけ辛い恋を経験したら
人は優しくなれるのだろう
どれだけの時間を乗り越えれたら
人は強くなれるのだろう
涙を流すことも
大声で叫ぶことも
忘れて
今、この時に身をまかす
流される心地よさも
あなたに教わったことの一つ
ちっぽけな夢をポケットにしまい込み
流行りの歌にこころを重ねる
いつまでも、いつまでも、この想い
言葉にはできない
今日も人波は足早に家路へ急ぐ
ふと見上げた夕闇に舞う雪虫
どんなに離れていても
一緒だよと言ったあなたが見えない
愛しいと言ったことばが今
風に揺られてさびしげに微笑む
幸せにしたいと言ったことばも今
つなぎ止める魔法が消えかかる
信じるこころも
明日を願う想いも
忘れて
今、あなたの胸が欲しい
流れ去る時の中で
ひとときの優しさにふれさせて
辿り着く港に誰が待っているのか
雪の降らない暖かなその場所に
いつまでも、いつまでも、この心
言葉にはできない
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