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見えない傷
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作詞 唄音 |
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もういらないと 押し付けた
うっすらと流れる 赤色
銀色のそれが 私を映す
恐怖とは違う振るえが私を支配する
涙が出て 声を押し殺して
うつむきながら泣いた
昔ノートに書いた大切な人たちの絵
今はもう 開けない
昔に戻れたらなんて青臭いこと
もう 言う気にもなれないよ
生きることが楽しくて
大切な人たちと一緒にいて
笑い合っていたかったことを思い出す
誰も 気づいてなんてくれない
気づくはずもなかった
こんな想いを持ってるなんて
夢にも思わなかったんだろうね
だけどもう 消えてしまおう
自分から離すようにキレイな線を描いた
命を見たような気がして
その赤色が とてもキレイなことを知った
もうイヤだよと 押し当てた
銀色をしたそれが 赤になる
キレイに 染まっていくのを
ぼんやりと眺めていた
恐怖にも似た怯えに支配される
口に手を当てて 泣いた
ほんの少しの後悔を押さえつけるように
誰にも言わなかったから
きっと 仕方ないって思えるよ
心なんて 厄介で見えないもの
そんなものの傷なんて 誰も
気づかなくて当たり前なんだ
見える傷なら 助けてくれた?
誰も助けてくれないんだろうね
見て見ぬ振りするんだろうね
自分と同じようなことをする人を
弱いと言って見ていたのに
自分が一番弱くて 臆病で
もう永遠に ここには戻れない
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