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それでも、幸せだった
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作詞 唄音 |
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いつもなら うるさいほどに
インターホンを鳴らして
心地いい体温で 私を抱きしめて
大好きな声で 伝えてくれるのに
なにかあったの?
何でも言ってよ
一緒に遠くへ行こう
別にいいわよ そんなこと
あなたのために なんて
そんなこと 言えないけれど
一緒に生きて 一緒に死のう
そのくらいのことなら
私は 別にいつでもいいわ
あなたにもらった命だもの
私をどうするも あなたの勝手
人並みの幸せなんてわからないけど
私は確かに 幸せに包まれていたわ
今日は 静かにドアを開けて
冷たく濡れたその目をふせて
低い声で 「幸せか」なんて
確かめるようにあなたが言うから
あなたと同じ気持ちよ
そう言えば 複雑そうなあなたの顔
私をじっと見つめるの
「あなたのために生きているから」
あなたは ただただ
母親にすがりつく子供のように
私を抱きしめ 泣いていた
その姿に 「幸せか」と言って
確かめたがる あなたに
私は どうしてか
涙と 愛しさがこみ上げた
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