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忘却へ
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作詞 愛弓歌 |
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この旅路で一体何回目だったろうか
擦り切れた地図を大袈裟に開いた
君の「サヨナラ」が滲んでいるだけの
一片の記憶の標を
閉じ込めたあの日の慟哭を背負い
慕情で描いた未来に背を向け
闇の真下を目指していた
綺麗すぎた花を植えようと
変わらない景色が流れる
仄かに解けた染料の空
変わらない痛みが流れる
血液に溶けた君が心を通る
この夜空の向こうには君がいるのだろうか
ところどころ空いたちっぽけな穴から
強い光線が僕を突き刺して
諦めの明日へ誘う
抱き締めたあの日の鼓動を刻み
慕情を垂れ流す心の臓にただ
諦められる強さがないと
その事実を告げるように
目的地なんてそもそも
見つかるはずが無かったのかもしれない
君に貰った全てを頼りに
君がいない地を彷徨う旅路に
変わらない景色が流れる
確かに残る染料の空
変わらない弱さが唄って
いつの間に枯れた花を右手に
闇の真下を目指していた
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