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夢
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作詞 asaasa |
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目が覚めたら君がいない
そんな悪夢がもう何日も続いています
シーツで体中をぐるぐる巻きにして
少しだけむせび泣いて
シャワーを浴びたら
何事もなく仕事へ行くんです
職場ではときどき
馬鹿にされたりもしていますが
陰口にただ気づかないふりをして
ニヤニヤしながら役目だけこなします
君がいなくなってから
大抵の嫌なことが
本当にささいなどうでもいいことに思えます
君がいなくなったので
大抵の喜びや恋が
あまり効果なく通り過ぎ
私は申し訳程度に笑って見送っているんです
君が一言だけ私にくれた
たしかな愛のことば
思い出すたびに私という存在自体
まっしろになり
はだかの人間を一人分の重さで
包んでくれるのです
君さえ生きていてくれたら
私はこまぎれのお肉になって出荷されても
生皮を剥がれてしまっても
いいと思えます
君さえ生きていてくれたら
私という人間は意味を成すのでしょうが
やっぱり君はどこにもいないんです
どこを見渡したって
私は永遠無限に孤独なかたまりです
君が一言だけ私にくれた
たしかな愛のことば
思い出すたびに私という存在自体
まっしろになり
はだかの人間を一人分の重さで
包んでくれるのです
その一瞬だけ幸せな夢
君と指をつないで眠る夢を
君のやわらかな肌に
温かい唇に触れて
目が覚めたら君がいない
そんな悪夢がもう何日も続いています
はりさけそうで
本当に疲れます
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