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殉教者の戯言
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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海岸線 神様を呼んでいる
どうして僕らは
忘れてしまうのだろう
青い光が八月を染めた頃
君は産まれた
始まりは そんな普通の日で
空港は待ち構えていた
救いようのない映画の最後
アンチテーゼのような
溜息が通学路を抜けて
あの子のことは
出来るだけ優しく殺したい
って思ってた
誰かのせいにした
もう一度だけ
どうして僕らは
忘れてしまうのだろう
眈々と読み上げられる
そこに君の名前はないけど
気にならなかったよ
空想はそこで息をとめて
清々しいほど人間だ
ドラッグストアの行列
固有名詞の幸せを買う
でも あの子が
また仲間外れにされるのなら
いつもと同じ戯言を繰り返す
「一緒のものを、見てみたい。」
飛び降りそうな意識で
思想にまみれた鉄
君は空を睨んだ後に
どこまでも儚く笑う
それでも僕にとっては
生きるに値した世界だ
あの子のことを
神様すら救えないなら
出来るだけ優しく
殺したかった
それしか出来ない僕も
殺したかった
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