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Film
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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遠くに電波塔
例えばそれは
合言葉みたい
チカチカ光る
届かないんだ
硝子細工の目
落ちた赤い葉
読んでいた本
名前を呼んだ
振り向くかな
いつの間にか 聡くなって
いつの間にか 遠くなった
僕らの心と身体は同じくらい
壊れていたのかな
目を凝らせば凝らすほど
光の向こうは見えないけど
あの映画の場面みたいに
駆けだしてしまえば
全部が間違いじゃないと
勘違いできそうだった
秘密の合図に
耳を済ませた
幼い好奇心で
何処に行こう
名もない二人
二酸化炭素と
空気の柔い膜
弾んだボール
透けた身体も
空に浮かんだ
いつの間にか 現れて
いつの間にか 消えかけた
それでも 何度も手を伸ばして
この記憶だけで生きたいと
白い君の腕を掴んで
あの映画の場面みたいに
駆けだしてしまえば
全部が間違いじゃないと
勘違いなんかじゃない
あの映画の場面の後で
言えなかった言葉も
それすら間違いじゃないと
今ならそう思えるんだ
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