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RAINY DAYS
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作詞 おひと |
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雨の粒が空から落ちてきて
高く遠い空から旅をしてきたその粒は
地面や ビルの屋上や 車の窓や 街行く人の頬なんかに当りました
まだ日は高いのに
少し暗い街の中 頬をぬらした人々は足早に通り抜けていきます
やがてたくさんの雨の粒が落ちてきました
数えることなどとてもできません
ザーザーと ザーザーと
それは人々が形容する雨の粒たちの声です
雨の粒たちに覆われた街は、灰色の雲のように沈んだ顔をしていました
そんな街を 空高くから見下ろせば
小さくも色とりどりの花が咲いていることでしょう
雨の日にだけ咲く とてもきれいなその花は「アンブレラ」という名前でした
雨の粒は次から次へと落ちてきます
雨の日は洗濯物も干せないと ある人がいいました
足元が濡れるから雨はいやだ ある人がいいました
人々は青空を望みます
だけれど 空高くから見下ろせば
小さくも色とりどりの花が咲いていることでしょう
雨の粒たちは その花が咲いているのを知っています
雨の粒たちは 空からその花を眺めています
心にいつも青空を なんていいますが
心の天気はころころ変わります
晴れの日もあれば 曇りの日もあるでしょうし
雨が降ったと思ったら どしゃぶりのずぶぬれなんてこともあるでしょう
雨の日に咲く小さな花は 下を見ていては見つかりません
少しの間 雨の粒になってみて 空から街を見下ろしてみましょう
きっと その花が咲いているはずです
雨の粒たちは知っています
灰色の雲の下 小さな花が咲いていることを
その花を咲かせているのは あなただということを
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