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どこかデ
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作詞 やまっと |
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誰かがどこかで泣いている
誰かがどこかで叫んでいる
そのガラスの破片のような
綺麗で鋭く尖った言葉たちを
ぼくは強く抱きしめた
心から流れる血は
嘘みたいに綺麗で
どんどん出るのを
ただただ見ていた
たくさんの言葉を聞いた
でも
ぼくは一つも返せず
でも
なにかを返したくて
どこからか聞こえる声は
いつの間にか
自分のものになっていた
いつの間にか
自分が泣いて叫んでいた
キシキシと
心が軋んで
ぼくガこわレソウニナル
助けたい者は目の前に
世界中にいるってのに
ぼくは何もしないままに
壊れていくんだと思った
もういっそ
すべてを捨て
遠くへ飛び去りたい
そう思うのに
蜘蛛の巣が
抗うたびに
体中に巻き付いて
ぼくハうごケナクナッタ
まだ泣き声が聞こえる
誰のでもない誰かの声
―…いま、たすケニイクヨ
タ、たすケ…ニ………
だれ、カ…ぼくヲ…ッ……―
誰カガどこかデ泣イテイル
誰カガどこかデ叫ンデイル
誰かが…誰か…
ぼくが…ぼく、を…
「「「たすケテ」」」
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