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苦笑
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作詞 ash |
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家に帰ると彼女は巨大な冷蔵庫を用意していて
僕をその中に閉じ込める
生ぬるい酸素の中でひたすら叫ぶ声はこだまして
自分自身に返ってくる
彼女は外でくすくす笑ったり時々黙ったりして
自分のつま先を見てる
気が付けば夜はとっくに明けていて
少しだけ 解放されるんだ
家を出ると彼らは僕をハイテクなレンズで覗いていて
僕は瞬きも許されない
張り詰めた空気のなかでたまたま見つけた100円玉も
見てみぬふりで通り過ぎる
彼らは彼らで金魚のような丸い目でこっちを見て
時々なぜか空気を見てる 機械
気が付けば雨がざあざあ降り出して
少しだけ 解放されるんだ
鳥のように飛び 犬みたいに鳴き うさぎのようにねむる
そんな日々がうらやましく思えた日々もあったけれど
僕を証明するものは生きてくる前に用意されていて
僕が証明したものは飛んだり跳ねたりしてるから
結局いつも苦笑い 心はいつも曇り空 ゆっくり流れて
続いてく
それからやっぱり苦笑い 晴れた日なんて一度も無い
そうして僕は暮らしてく そうして僕は生きていく
そうして僕は歩いてく そうして僕は何してる
そうして僕は選んでく それでも僕は飽きている
それからやっぱり寂しくて 生ぬるい鏡を 求し続けて
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