|
|
|
かえるのうた
|
作詞 ムメイ |
|
水溜り 跳ねる泥 回した傘の中で
透き通る声で 含み笑いで歌をうたう
今日の帰りは何となく昔を思い出したな
ランドセルを揺らして 長靴を汚したあの日
湿った地面に滑らせた 足の痛みも忘れた
あの時この場所では 僕達はどうしただろう
緩い雨にうたれて 輝いた君の顔を
思い出して何だか 早足にかわった
駆け抜けた畦道の 土も今は消えている
下手くそなメロディーが 雨粒に溶けていた
水溜り 跳ねる泥 回した傘の中で
消えそうな笑みで佇む影が僕を呼んだ
今日の天気は例年通りのぬるい雨模様
きっとそれは変わらず あの日の景色を映す
言えないことが言えた 言えることが言えなかった
走っても走っても 止まることはなかった
水溜りに飛び込んだ 下手くそに歌った
あの時この場所では 僕達は
緩い雨にうたれて 輝いた君の顔を
思い出して何だか 早足にかわった
駆け抜けた畦道の 土も今は消えている
音の外れた歌を あの日の僕らが歌う
温い雨が濡らした 古い記憶の窓が
映し出した小さい 並び立ってる影
その時をその場所を 僕は今も覚えてる
音の外れた歌を 今僕は口ずさむ
|
|
|