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カセットの幻
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作詞 どぶはまり |
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足跡が奏でたリズム
速さを刻むパラレルライン
片耳のイヤホンからは
ステレオタイプなラブソング
高まる鼓動が苦しくて
見上げた空に深呼吸
君の笑顔が曇らないよう
白を遠くへ逃がすんだ
幻みたいな二人の時間に
この歌重ねて聞き惚れてみる
滲んだ空で 冷やした頬を
もう少しだけ 忘れられたら
僕らの今に似合う曲は
いつまでたっても見つからない
古ぼけていったリズム
ステレオタイプなラブソング
曲の終わりを嫌っては
同じメロディ繰り返し
そんないつもの悪い癖
二人のものになってたね
幻みたいな愛しい時間は
この歌独りで巻き戻すたび
滲んだ空と 共に浮んで
淡い痛みで 迎えてくれる
右も左も分からないけど
この歌みたいになれたらいいね
微かに響くエコーの中で
優しい君はそう告げた
朽ち果てていった リズム
ありがち過ぎたラブソング
互いの出口は もう過ぎたよね
巻き戻しても 戻らないよね
幻みたいなあの日に僕らは
この歌通りの終わりを辿った
古ぼけた音 罅割れた声
掠れて途切れた アイシテル
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