|
|
|
犬鳴きの夜
|
作詞 柚子‡ |
|
束の間の目合いに
果せるならば心まで
爪を刺す 白銀の釘
遺された骨は何より赤く
喉の奥で苦痛を唄う
燃え尽きよ 蟲惑の裸身よ
沈む太陽に思いを馳せつつ
悲劇の夜を待ち侘びて
四肢をもがれても獣は足掻く
愛する者の腕の中へ
戻ってゆけると疑えず
一片の病葉を
散らせるように生きていよう
森の奥 潜むのは誰
残された戀は肌より熱く
指の先を焦がして眠る
身悶えよ 地獄の業火で
王は月光の鎧を纏って
懺悔の唄を騙り死す
四肢を引き裂いて私は嗤う
狂気を超えた罪の中へ
堕ちてゆければそれで良い
燃え尽きよ 蟲惑の裸身よ
沈む太陽に思いを馳せつつ
悲劇の夜を待ち侘びて
四肢をもがれて私は足掻く
愛する者の腕の中へ
戻ってゆけると疑えず
犬鳴きの夜に
彷徨う亡霊と化しても
|
|
|