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アルファ
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作詞 まさ樹 |
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深い夜に降る星は深海魚 僕の夢 水槽の中で
眺めていた 足元に積もる なみだの泡
見渡す限りの ほの暗い青 とても寂しいから
いまは あっちまで泳いでみるのがいい
僕は此処にいる理由 それを知っている
「kanashimi」という暗証番号は 好きじゃあないけど
そいつであっちのドアを開けるんだ そうすれば
僕を呼んだあいつが そこにいるだろう
ピストルぶら下げて 大きくあぐらをかいて
大層らしく あいつはこう言った
「また来たのか、オマエは世界一面倒だな」
水中をうろつくのは 溜め息と奔放
アルファ 嘘をついてもいいんだ
どれだけ瞳を凝らしても 見えないものを
アルファ 最初から教えてほしい
未来を知ってさえいれば 全部恐くないだろう
ピストル遊ばせて そいつは けたけた笑う
「会う度 シケた面してんのなァ オマエ
5割増して不細工に見えるぞ」
こんなときに 呼ぶのはあんただろう?
当たり前の様に皆が渡る橋は いつだって
細くて 切れそうな 線の上みたいに思えた
何のためにこれを渡ればいいんだい
何のために 何を理由に いま ここで
アルファ 違っていたとしても
落ちそうになるより 騙された方が いい
アルファ 少し頑張りすぎたかな
生きるのは 泣くのは こんなにもしんどい
涙は青に滲んで 魚の餌になって いつだって
アルファは 答えを僕にくれない この先も
「オレは 格好良いけど いけずなんだぜ
オマエは面倒だから教えてやらない そうさ
いけずだから 合図しかしてやらない
オマエが生きてる限り」
ピストルを静かにかざした
アルファ もう帰らなきゃ
何もわかったことはないけれど
アルファ 引き金の音は
生きる延長線を また 渡りに行く合図
アルファ まだ 怖いけれど
泣き腫らした顔 渡る距離に
プラスアルファ また会いに来るよ
何度も恐くなって また 泣きにくるよ
じゃあね アルファ
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